猫の怪異談
「四天王寺の太子堂の門や、東寺の外構えに猫の彫物をしたのもその古実によったのである。
こういった舶載の猫を唐猫といい、後に『源氏物語』にあるように、貴顕の家で愛玩するようになったのはその系統の猫であるが・・・
げんざい(江戸時代の中ごろ以後)でも京都の飼猫は、たいてい唐猫の系統で、尾が長いからすぐわかる。
大阪の飼猫は尾がみじかい。
このほうは和種系統の猫である」
・・・とあります。
唐猫が奈良時代に移入したという推測は、だいたい正しいだろうと私も思います。
『古事記』にも『万葉集』にも猫のことはなく、奈良時代末期の弘仁年中に書かれたと伝える『日本霊異記』に猫の怪異談のあるのが、まず初見のようです。
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