古い文化と今の生活1

たとえば、新しい玄関の格子戸は、「玄関ノ間」にはまっていたベンガラ格子がそのまま流用されている。

見事な解決と思われるのは車庫の入口である。

スチール製のシャッターなどを使えば町家の雰囲気はぶち壊しになる。

そこで先に記した駒寄せ、犬垣などと呼ばれる格子垣をそのまま入口の仕切りとした。

この格子組みは戸庫で開閉できるように設計してある、改造の以前と以後の正面写真を比較すればよくわかるが、外観はほとんどfが加わっていないみたいである。

施主も設計者も、京都の町家を残すという前提をくずさなかったからである、長尾さんによれば、京都の人は「残るものにはお金をかけよ」とよくいうそうである。

それはソファー 通販などの家具にも言えるだろう。

古い文化を守りつづけてきたのは、いいものをもちこれを長く残す、という京都人の心意気であった。

改造には新築と同じぐらいなコストがかかっているが、それは古い材料を利用しただけでなく、新しい材料に安物を使わなかったからでもある。

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