建設とは何か 7
もう1つの建設市場の捉え方は、発注者別分類です。
発注者別分類は建設工事を発注者の業種、性質により分類把握する方法で、まず大きく官庁工事と民間工事に二分されます。
官庁工事はさらに国と地方自治体に分かれ、一方、民間工事は製造業と非製造業に分かれます。
民間工事はさらに鉄鋼、電気機械、運輸などの業種別に分類されています。
発注者別市場の構成比も用途別市場と同様、年々変化していますが、60年度では民間工事60%、官庁工事40%という市場構成になっています。
6対4という構成比は、用途別市場の建築対土木の構成比に等しいですが、これは官庁工事の80%が土木工事で占められているのに対し、民間工事は約70%が建築工事であるという対応関係からの当然の帰結といえるでしょう。
国内建設市場の大きさに比べて、海外の建設市場はまだ日本の建設業者にとって大きな市場になっていません。
世界の建設市場そのものは大きいのですが、日本の業者の海外市場参入の歴史がまだ浅いため、外国の業者に比べシェアが小さく、ようやく1兆円の大台に乗せた段階にあります。
これは国内建設市場50兆円のわずか2%にすぎません。
日本の建設業者にとって、今のところ国内市場の重要性が圧倒的に高いといえるでしょう。